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「Bean to Barは高い」に対する僕なりの考え
「Bean to Barは高い」に対する僕なりの考え
Bean to Bar(ビーントゥバー)チョコレートを扱っていると、お客様から「市販のチョコより10倍高いけど、その分本当に美味しいのか?」と言われることがあります。
これまでは
- 原材料にこだわっているから
- 製法も特殊であるため技術力が必要だから
などと回答していたのですが、自分で言っていて釈然としないなあと思っていました笑
「美味しいの?」と聞かれることが多いのですが、かかっているコストに論点を変えていたからのようでした(自分でも気づいていなかった)。
「美味しいだけで買ってないです」
ある日、AFKyをスタートして本当に間もない時期にAFKyをリピートして購入してくださっていたお客様とお話しする機会がありました。その方は、元々甘党というわけでも、超お金持ちというわけでもない、郊外在住の普通の会社員の30代男性(以下、Aさん)でした。
AFKyは、ECという販売方法を取っているものの、僕が個人的に人とお話しするのが好きなので、稀にインタビューを実施しています。その中でAさんからご購入いただいている理由を伺った時のことでした。
僕「スーパーよりAFKyが美味しいから買ってくださっているのですか?」
Aさん「確かにスーパーなどで買うチョコよりもAFKyの方が断然美味しいです。脂っぽく感じて普通のチョコには戻れないです。でも美味しいからというだけで買っているわけではないんです。パワーを感じるというか、、」
僕「パワー・・・?」
Aさん「AFKyは個性的で楽しいオーラを持っていて、食べると今日も良い日だったなと思える力を持っているんですよね。幸福感が満たされ自己肯定感が高くなるんです。美味しさより、こちらの方が食べている要素として大きいですね。」
Aさんのお話をさらに深ぼっていくと、「大きな幸福感を与えてくれるものなので、Bean to Barは十分に価値を提供してくれるもの」という結論に行きつきました。
個性が重要視される時代
いつまでだったでしょうか、「お金持ちになりたい」とか「会社の偉い人になりたい」といった願望が一般的だったように思います。でも、最近ではそういう意識よりも、「自分らしさ」や「個性」を大切にする方が増えてきたように感じます。僕もその一人で、自分らしさを探していた一人だと思います。
一日中働き、家に帰ってぐったり、そしてまた次の日を迎える。そんな日々は、何か大切なものを忘れているような感覚にかられます。
僕の場合は、仕事が好きなタイプなので働くことに苦を感じにくいのですが、食事については、スーパーのお惣菜や外食チェーン店で済ますと、お腹は満たされるのに心が満たされなくて、なんだか孤独で寂しい気持ちになります。
逆に、同じ外食でもチェーンではなく、個人で運営されている方のお店だと素敵な時間を過ごせたと心の満足感を得られます。
チェーン店でももちろん多大な努力がなされているでしょうし、美味しいものも沢山あるのですが・・・
この差の理由を考えると、チェーン店と個人経営のお店での最大の違いは個性じゃないかなと思っています。
重要なのは”意味”を見出せるか
個性があると、それを食べる意味を見出しやすくなります。
なぜそれを選んだのか、それじゃないといけなかったのかが明確だと心がふっと軽くなります。ただお腹を満たすため、生きるために近くて安いお店にいくのでは得られない心の満足感があります。
Bean to Barが高いという話から話が逸れてしまいましたが、商品に原価がかかっており、かつ作る手間がかかるのはもちろんです。ですが、それだけだと高いチョコを食べようとは思いません。
その”意味”という価値を見出せるから一般的なチョコレートより高くても積極的に購入したいと思うのだと思います。
AFKyも、AFKyという個性があり、だからこそ食べる意味があると思っていただけるようなブランドを目指したいと思っています。